気候変動対応
当社は気候変動に関するリスクと機会を特定するため、シナリオ分析を実施いたしました。
シナリオ分析においては「1.5℃/2℃シナリオ」と「4℃シナリオ」について検討を行い、その結果、以下のとおり当社の気候変動に関する主なリスクと機会を認識し、またそれらに対する取り組みを検討・実行しております。

分類 | リスクと機会の概要 | 主な取り組み | ||
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リスク | 移行 | 政策・ 法規制 | CO2排出量に関する規制強化に伴うコストの増加 - カーボンプライシングの導入 - 温室効果ガスの報告義務強化 | ・当社事業の特性上、本リスクによる影響は限定的と認識 ・オフィスやデータセンターにおける省エネルギー運営のほか、「Hybridな働き方」による通勤等に係る移動の抑制、ペーパーレス化の継続によりCO2排出量抑制を図る |
市場 | 消費者の環境意識の高まりに伴う当社サービスの需要の低下 - 価値観の変化による飲食店選びの基準の変容 - 国内における旅行や出張、海外からの訪日旅行に対する意識の変容 | ・国内外の消費者ニーズの変容に即した「楽天ぐるなび」の掲載情報、コンテンツの継続的な見直し ・日本の外食産業の全体最適化(需要予測に基づく生産~消費までの効率化等)に資する事業・サービスの必要性を認識し、構築に着手 | ||
評判 | 気候変動への対応遅れに伴うステークホルダーからのレピュテーションの低下 | ・気候変動対応情報の開示の充実に継続的に取り組む | ||
物理的 | 急性 | 台風や洪水等の自然災害の激甚化による当社事業運営への影響 - オフィス、データセンター等の物的被害 - 通信障害 | ・「Hybridな働き方」の導入により、就業場所に捉われないリモートワークの仕組みや環境を構築済み ・ データセンターは複数拠点の利用により影響の軽減を図る ・事業内容、環境変化に応じ、適宜BCPの見直しの検討を進める | |
急性 | 台風や洪水等の自然災害の激甚化による当社サービスの需要の低下 - 飲食店の休業、復旧コストの増加 | ・最適な事業ポートフォリオ構築(飲食店支援以外の収益源の獲得)の必要性を認識 | ||
慢性 | 温暖化の進行に伴う当社サービスの需要の低下 - 原材料の生産量、品質低下等による飲食店の調達コストの高騰 - 消費者の外出控え、物価高騰に伴う消費控え | ・DX推進による農業生産、流通の最適化に資する事業の構築に着手(グリーンイノベーション基金事業等) ・飲食店の仕入れ効率化に資するサービスの構築を検討中 ・内食、中食の楽しみの醸成に関するサービスの構築に着手(ぐるすぐり、Premium Meal Kit等のECサービス) | ||
機会 | 製品・ サービス | 環境意識の高まりに伴う外食市場の担い手(生産者、卸業者、飲食店、消費者等)の価値観や取り組みの変容に対応した新商品・サービスの開発 | ・国内外の消費者ニーズの変容に即した「楽天ぐるなび」の掲載情報、コンテンツの継続的な見直し ・日本の外食産業の全体最適化(需要予測に基づく生産~消費までの効率化等)に資する事業・サービスの必要性を認識し、構築に着手 ・飲食店の業務効率化、省人化に資するサービスの提供を拡充 | |
市場 | 環境課題解決に向けた取り組みによるステークホルダーからのレピュテーションの向上 | ・気候変動対応情報の開示の充実に継続的に取り組む |