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2016年09月27日

中国人観光客は「買い物」から「日本食を楽しむこと」にシフト

『飲食店』『中国人ユーザー』に聞く 国慶節直前!最新インバウンド調査レポート

 株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:久保征一郎)は、「ぐるなび加盟店(飲食店)」および「ぐるなび中国人ユーザー」に対しアンケート調査を実施し、外国人観光客の実態を分析しました。調査の主なポイントは以下のとおりです。

調査結果ポイント
■直近1年で外国人客の来店があった飲食店は全体の83%。割合が最も高かったのは「ダイニングバー・ビアレストラン」
■1年前と比較して外国人客が増えた飲食店は44%。業種では「焼肉・ホルモン・エスニック」が最多
■外国人客のランチの平均単価は、1644.6円、ディナーは4161.5円
■外国人客の滞在時間はランチ・57.1分、ディナー102.2分。ディナーは日本人より30分短め
■中国人観光客の目的、リピーターは「買い物」から「日本の食を楽しむこと」へ
■日本で食べたいもの「寿司・刺身」「肉料理」の人気は健在、「うどん」「デザート」も健闘
■中国人客が行きたいのは豪華なお店より、日本人がよく行く普通のお店

 日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2015年度の訪日外国人客数は過去最高の 1,973 万 7 千人と、1970 年以来 45 年ぶりに訪日外客数と出国日本人数が逆転しました。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてますます外国人観光客が増えることが予想される中、ここ1年の飲食店での外国人客の行動はどうなっているのか、過去に「買い物」目的で来日した中国人ユーザーは次は何を目的に来日したいと考えているか?など実態を調査するため「ぐるなび加盟店(飲食店)」「ぐるなび中国人ユーザー」それぞれにアンケート調査を実施しました。ぐるなびでは、この調査を元に、10月1日の国慶節に絡む大型連休に向け加盟店の販促支援に役立てていきます。

【調査概要】 
飲食店インバウンド調査(設問①~④) 
 ■調査日:2016年9月9日~ 14日
 ■調査方法:WEBアンケート
 ■調査対象: 全国のぐるなび加盟店
 ■サンプル数:422件
中国人ユーザー観光意識調査(設問⑤~⑦)
 ■調査日:2016年9月9 日~ 18日
 ■調査方法:WEBアンケート
 ■調査対象:ぐるなび上海ユーザー
 ■サンプル数:173件 

飲食店インバウンド調査

①外国人客の来店があったのは83%。割合が最も高いのは「ダイニングバー・ビアレストラン」
■直近1年、貴店では外国人客の来店がありましたか。(お答えはひとつ)(n=422)

 直近1年で、外国人客の来店があった飲食店は全体の83%。「来店があった」と答えた割合が最も多かったのは、『ダイニングバー・ビアレストラン』(91.1%)で、和食を1.3ポイント上回る結果になりました。また、事業形態別で見ると、異なる業態の飲食店または飲食以外の事業を運営する『グループ企業』が91.8%と高く、『チェーン店』84.8%、『単独の事業』80.3%と続き、席数別では『100席以上』が90.2%と最も高く、ついで『30~50席』84.8%、『30席未満』79.8%でした

②1年前と比較して外国人客が増えたのは44%。業種では「焼肉・ホルモン・エスニック」
■貴店では、1年前と比較して外国人客の来店が増えたと思いますか。(n=350)

 1年前と比較して外国人客の来店が「とても増えた」(7%)「やや増えた」(37%)と回答した飲食店は、全体の44%という結果になりました。業種別で、「とても増えた」「やや増えた」と回答した割合が高かったのは『焼肉・ホルモン・エスニック』でした。

③外国人客のランチの平均単価は、1644.6円、ディナーは4161.5円
■外国人客の1人当たりの平均客単価は、おいくらぐらいですか。(お答えはひとつ)【ランチ】(n=338) 【ディナー】(n=350)

 外国人客全体の平均単価は、ランチ・1644.6円、ディナー・4161.5円という結果になりました。業態別で、最も高いのはランチ・ディナー共に『和食』でランチ・2500.0円、ディナー・5833.3円。最も安いのは『ダイニングバー・ビアレストラン』で、ランチ・750.0円、ディナー・2579.0円でした。地域別にみてみると、ディナーが最も高いのは『欧米諸国(アメリカ・カナダ・ヨーロッパ諸国)』の来店が多いと回答した店舗で4537.7円。ランチでは『台湾』の来店が最も多いと回答した店舗の1944.4円でした。

④滞在時間はランチ・57.1分、ディナー102.2分。ディナーは日本人より短め
■外国人客の1人当たりの滞在時間は、どれくらいですか?(お答えはひとつ)【ランチ】(n=177) 【ディナー】(n=342)

 外国人客の平均滞在時間は、ランチ・57.1分、ディナー・102.2分でした。日本人の平均がランチ・56.3分、ディナー・132.6分であることから、ディナーの時間は外国人客のほうが約30分ほど短いという結果になりました。地域別にみると、台湾人はランチが平均よりやや長く、ディナーは6.8分短いことがわかりました。

中国人ユーザー観光意識調査

⑤中国人観光客の目的、リピーターは「買い物」から「日本の食を楽しむこと」へ
■直近の日本旅行の一番の目的はなんでしたか?(n=160)/ ■次の日本旅行は何を重視したいですか?(n=148)

 過去、5年以内に日本に観光に行ったことのある中国人の、直近の来日の目的の1位は「買い物」(71.9%)で、2位は「日本の食を楽しむこと」(68.8%)、3位「名所観光」(67.5%)でした。一方、次の日本旅行で何を重視したいかという設問では、1位「日本の食を楽しむこと」(68.2%)と食が「買い物」を上回る結果になりました。また、「テーマパーク」(+12.2ポイント)、「温泉」(+11.7ポイント)、「祭り・イベント」(+9.5ポイント)への関心も高まっていることがわかりました。

⑥「寿司・刺身」「肉料理」の人気は健在、「うどん」「デザート」も健闘
■日本で何が食べたいですか?(複数回答可)(n=147)
■次の日本への観光旅行で最も楽しみたい外食について、1人1回当りいくらぐらいをかけてもよいと思いますか。(n=146)

次の日本観光旅行で、1人1回当たり外食にかけても良い金額=平均7000.0円
 過去、5年以内に日本に観光に行ったことのある中国人が日本で食べたいものは、「寿司・刺身」が全体の63.3%を占め、ついで「すき焼き」(45.6%)「焼肉」(38.8%)「ローストビーフ」(34.0%)「牛タン料理」(32.0%)と肉料理が続き、人気の健在ぶりが明らかになりました。7位には「うどん」(29.9%)が、8位には「デザート・スイーツ・甘味」(27.2%)が入り、寿司や天ぷらといった王道の日本食と肉料理が大半を占める中で健闘しました。
 また、次の日本への観光旅行で、外食に1人1回辺りかけても良いという金額の平均は7000.0円で、価格帯では4000~6000円が最も多く全体の27.4%でした。

参考資料①
 株式会社ぐるなびと東京地下鉄株式会社が共同で運営する東京のおでかけサイト「レッツエンジョイ東京」から、訪日観光客に向けたグルメ情報や観光情報、そして大型商業施設情報を掲載したガイドブック「TOKYO GUIDE」(トーキョー ガイド)が中国語(簡体字・簡体字)と英語の3言語にて9月27日(水)より配布します。

参考資料②

名称:ぐるなび外国語版 国慶節を祝おう特集
概要:ぐるなび外国語版に設ける特集ページ。国慶節(日)に中国・台湾からの観光客にアピールしたい店舗を掲載
掲載期間:2016年9月15日(木)~10月31日(月)
掲載件数:1082店舗
URL:https://gurunavi.com/zh-hans/fea/sp_sp0073/thm/ (簡体字)
   https://gurunavi.com/zh-hant/fea/sp_sp0073/thm/ (繁体字)

以上

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